おはこんにちばんは、イタチです。
今回は、本当に愛犬に去勢・避妊手術を受けさせることが必要であるのか、メリット、デメリットとともに解説していきたいと思います。
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去勢/避妊手術は必要?不必要?
早速結論を述べると、「各家庭の判断次第」になります。
去勢/避妊手術は、病気のリスクや行動改善など、受けさせることによるメリットが存在する一方で、ホルモンのバランスが崩れたり、全身麻酔のリスクといったデメリットも存在します。
愛犬にこれからどんな生活をさせていきたいのか、してもらいたいかを考えることで、去勢/避妊手術を受けさせることが必要か判断できるのではないでしょうか。
しかし、判断するためにはメリット、デメリットを知ることが必要不可欠ですよね。
ここからはどんなメリット、デメリットがあるのか解説していきます。
去勢手術のメリット〈オスの場合〉
- マーキング行動の軽減
- 攻撃行動、マウンティングの軽減
- 病気の予防、リスク低下
1.マーキング行動の軽減
オスは、雄性ホルモンであるテストステロンの影響により、マーキング行動をしています。これが去勢手術を受けることで、テストステロンの分泌が抑えられ、マーキング行動が軽減していきます。
しかし、マーキング行動が癖となっている場合は、行動に改善がみられない場合がありますので、普段の散歩や生活の中で、マーキング行動をしすぎていないか観察しておきましょう。
2.攻撃行動、マウンティングの軽減
テストステロンの分泌が抑えられることで、マーキング行動だけでなく、攻撃行動、マウンティングが軽減します。
つまり、ケンカが起こりにくくなります。
ただし、血統や飼い主の接し方によっては、去勢手術を受けたとしても改善されない可能性もあるため、愛犬との接し方に気を付けながら生活することが大切になります。
3.病気のリスク低下
去勢手術を受けることで、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫といった、大きな病気になるリスクを予防、低下させることができます。
精巣腫瘍
精巣の片方もしく両方がお腹などに残ってしまい、腫瘍化してしまう病気。高齢になるにつれリスクが高くなります。
会陰ヘルニア
排泄などの腹圧がかかる動作時に、腸や膀胱などの近くにある臓器が筋肉の隙間から飛び出ている状態のことを言います。
このような状態になると、おしりや肛門の片側もしくは両側が膨らみ、排泄が難しくなります。また、内臓の血流が悪くなり、最悪の場合、内臓が壊死してしまいます。
肛門周囲腺瘍
文字通り、肛門の周りに腫瘍ができる病気です。
良性と悪性があり、良性の場合は、去勢をすることで縮小・再発防止ができますが、悪性の場合、腫瘍を取り除く手術が必要となります。
避妊手術のメリット〈メスの場合〉
- 望まない妊娠の回避
- 生理トラブルの回避
- 病気の予防、リスク低下
1.望まない妊娠の回避
避妊手術の最も大きなメリットとして望まない妊娠の回避があげられます。妊娠は、飼い主にとっても愛犬にとっても、身体的・精神的に負担の大きな行事です。今後、愛犬を増やす予定や余裕がないのであれば、避妊手術を受けると良いかもしれません。
2.生理トラブルの回避
人間と同じように、犬にも生理があります。生理期間中は陰部からの出血がみられます。また、他の犬を刺激してしまい、ケンカが起こりやすくなります。
ですが、避妊手術をすることで生理がなくなるため、ケンカが起きにくくなります。さらに、出血やケンカが少なくなることによって、ストレスも軽減されます。
3.病気の予防、リスク低下
乳腺腫瘍の発生率の低下、子宮水腫や子宮蓄膿症などの子宮卵巣の病気の予防ができます。
乳腺腫瘍
言葉の通り、乳腺に腫瘍ができる病気です。
良性と悪性があり、悪性の場合、転移などにより、全身に様々な不利益が出ます。
子宮蓄膿症
発情後に免疫力が低下している黄体期に、大腸菌などの細菌が子宮内に侵入し増殖することで発症してしまいます。
子宮に溜まった膿が腹腔内に漏れてしまうと、腹膜炎が引きおこり、短時間のうちに死亡してしまう恐ろしい病気です。
去勢/避妊手術のデメリット
- 手術のリスク
- 太りやすくなる
- 妊娠できなくなる〈メスの場合〉
1.手術のリスク
手術によって、雄雌それぞれの病気の予防ができますが、逆に、病気になってしまう恐れもあります。具体的には、縫合糸反応性肉芽腫が挙げられます。
また、全身麻酔をすることが手術では必要ですので、全身麻酔のリスクも考慮しなげれなりません。
縫合糸反応性肉芽腫
縫合糸反応性肉芽腫は、手術で使用する際の縫合糸に反応して、お腹の中に腫瘤を作る病気のことを言います。治療には外科手術が必要となります。
様々な犬種で起こるといわれていますが、その中でもミニチュアダックスフンドが圧倒的に起こりやすいといわれています。
ミニチュアダックスフンドを飼われている方やこの病気を予防したい方は、去勢/避妊手術の際、縫合糸をお腹の中に残さないようにする「血管シーリング装置」を使用できるのか、担当医に聞いてみることをお勧めします。
2.太りやすくなる
去勢/避妊手術によって、ホルモンバランスが変化し、一日の代謝エネルギーが減少することで太りやすくなってしまいます。そのため手術後は、食事量・運動量の見直し、体重管理を徹底していき、糖尿病や膵炎などの病気を防ぎましょう。
また、まれなケースとして、毛質・毛並みが変化する犬もいます。
3.妊娠できなくなる〈メスの場合〉
メリットとしても挙げていましたが、逆にデメリットになってしまうケースもあります。愛犬が生んだ子犬を育てたいと思うのであれば、避妊手術は受けさせないようにしましょう。
最後に
去勢/避妊手術は、今後の愛犬と飼い主の生活に大きく関わってきます。愛犬に幸せに暮らしてもらうために手術が必要かしっかりと考え、お互いに幸せな暮らしができるようにしましょう。
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